「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

「急増する大腸がん」,内視鏡で簡単検査

最近大腸がんが日本で驚異的に増加しています。欧米ではもともと大腸がんが多いのですが、日本では戦後、食生活の欧米化が進み、高タンパクや高脂肪食、アルコール摂取の増加などが進んだ結果、大腸がんが増えているものと考えられます。一方で高線維食や運動が、大腸がんの予防になることも分かっています。

大腸がんの病状には肛門出血、便通異常などがありますが、通常、早期がんの場合は無症状のことが多く、便潜血反応や大腸内視鏡検査などによって発見されることが多くなっています。また胃がんに比べ早期の大腸がんは内視鏡で切除できることが多いので、早期発見のため、年に一度は検査を受けましょう。

「胃カメラはともかく、大腸カメラはどうも・・・」と言う人が多いのですが、最近の内視鏡術の進歩により、十〜十五分ですべての大腸検査が済み、ウトウト眠っている間にほとんど苦痛なく終わらせることも可能です。

なお便通は、一日二回から二日に一回までが正常範囲です。便の色や形を見て、自分の健康チェックをすることも大切です。