「健康トピックス」

北國新聞 ”健康ノート”、”丈夫がいいね”、”健康よもやま話”
金沢有松病院分掲載中

〜「百薬の長」でも量はほどほどに〜

桜の季節となりました。
お花見や宴会でお酒を飲む機会も多くなる時期ではないでしょうか。

お酒の飲みすぎはアルコール性肝障害の原因となります。日本酒1日5合程度の飲酒を1週間続けただけでも、アルコールによる脂肪肝が発症します。
「酒は百薬の長」とも言われますが、それは適度な飲酒量の場合です。厚生労働省が推奨する適度な飲酒量とは1日あたり純アルコールで20グラムまでです。
これを酒類に換算すると、ビールであれば中瓶500ミリリットル、日本酒であれば1合、ワインはグラスに1杯半ほど、ウィスキー、ブランデーは60ミリリットル、焼酎は0.6合くらいの量になります。
女性や高齢の方では代謝機能やホルモンバランスが違うので、より少ない量が望ましいでしょう。
また、飲酒後すぐに顔が赤くなる人も要注意です。
アルコールを代謝する酵素の働きが弱いため、より少ない飲酒量でも肝臓に悪影響が出ることがあるからです。

楽しい宴会ではついつい飲酒量も多くなってしまいがちですが、適度な飲酒量を心掛けましょう。